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2025.9.24

株式会社いなげや Geo-Research活用事例

Geo-Researchは店舗を利用されるお客さまだけではなく、来店されない方のアンケートも取得可能です。株式会社いなげやでは集計結果から、周辺にお住まいの方々のライフスタイルを見出し、効果的な販促施策を実施しました。
いなげやロゴ画像

ご利用前の課題・経緯

【いなげや ご担当者さまのコメント】

課題

株式会社いなげやでは毎年、来店してくださるお客さまに直接アンケートのご協力をいただいたり、カードデータを使ったりして、さまざまな分析を行っております。
これまで実施してきたアンケートによる分析で、スーパーマーケットを利用する理由の上位に「距離が近いから」が来ることがわかっています。
では、近くにいるのに利用しないのはどのような理由があるのか?そのことを把握したくなり、解決方法を模索していました。

Geo-Researchを知った経緯

弊社営業戦略部門のデジタル担当者が、普段から懇意にしていただいている株式会社NTTデータさまより、ジオテクノロジーズ社のサービスをご紹介いただきました。
株式会社NTTデータさまとお話をする中で人流データによる行動分析に興味を抱き、移動するだけでポイントが貯まるポイ活アプリ「トリマ」と、アンケートモニターの位置情報を活用した「Geo-Research(ジオリサーチ)」というアンケートサービスのご紹介を受け、「Geo-Research」は来店されない方のアンケートも取得できるというお話をいただきました。
「Geo-Research」であれば、普段来店いただいているお客さまに加えて、そのような方々のご意見もいただくことができるので、新たなサービス改善・向上のヒントを得ることが出来ると判断し、採用に至りました。

アンケート内容から見えたもの

アンケートは1週間実施し、上記の条件、およびモニタープロフィールで居住地が東京都・埼玉県の方々501名の回答を回収することができました。
いくつかの設問における集計結果を紐解いていくと、そこからは、

  • 店舗までの距離
  • アクセスする時間帯

と、簡便性との関連が見えてきました。

アンケート図。質問:Q15.一番利用されているスーパーがいなげや以外の場合、株式会社いなげやを利用されない理由を遠慮なくお答えください。回答(多い順):遠い、値段が高い、普段からいなげやを利用している、品揃えが悪いなど

例えば、

  • 店舗の周辺にお住まいではあるものの、日中は都心で働いている可能性がある。
    ↓↓
  • スーパーマーケットで買い物をするのは、仕事から帰宅する遅めの時間になる。
    ↓↓
  • そのため、会社の近くや駅近くのスーパーマーケットで買い物をすることになる。
    ↓↓
  • 帰宅してすぐに食事をするとなると、惣菜が豊富であったり、即時性の高い商品が置いてあるスーパーが魅力的である。
    という流れが表れてきましたが、店舗としてはその流れに対して、平日に尽力して効果を得ようとするよりも、逆に休日や週末であればお住まいの周辺にいる機会が多いので、「週末企画」という形で対象の年代を意識した販促を行う方向にしました。
アンケート図。質問:Q19.今後株式会社いなげやを一層利用した良くなるような企画やサービスがありましたら、お聞かせください。回答(多い順):特になし、クーポンや割引の魅力向上、会員特典の充実、駐車場の利便性、価格など

休日・週末であればご家族で来店されるケースが多いと考えられることから、ご家族で何か体験をしていただくような企画、例えば「この週末に買い物に来ていただいたら、イベントに参加できる」とか「この対象商品を買っていただいたら、ご家族でキャンプの体験ができる」といったようなキャンペーンの企画を実施しました。
また、いなげやでは環境負荷低減への取り組みを積極的に行っていることから、食品ロスに関する設問も設定いたしました。

アンケート図。質問:Q6.食品ロス対策の一環として、ポイント獲得のような取り組みが行われた場合、あなた自身の値引き商品の購買意識は変化しますか?。回答:72% 積極的に値引き商品を購入したいと思う、28% 変わらない。

その結果、食品ロスについて興味を持たれているお客さんがいらっしゃることがわかったので、例えば対象となる値引き商品を買っていただいた場合、お客さまにも何かメリットをご提供できるよう、なるべく廃棄する前にお客さまに意識的に購入いただけるようなキャンペーンを実施していきたいと考えています。

ご利用いただいた感想

【いなげや ご担当者さまのコメント】 今回、買い物に来られるお客さまだけではなく、近くにいらっしゃるのに来店されない、つまり他社さまの店舗に流れている可能性のあるお客さまにもアンケートを実施できたことが何よりも大きく、さらにその結果内容から効果的に顧客離れの対策を打つことができました。

今後、さらにお客さまのことを掘り下げたい場合には必要に応じて「Geo-Research」を利用させていただきたいと思います。
人流データは見えないものを可視化するという強みがあるため、期待と必要性を感じていますが、多種多様な人流データが存在していることも事実で、その都度課題に応じられるデータであるかを見極めながら検討していきたいと考えています。

お客さまプロフィール

社名 株式会社いなげや
お客さまURL https://www.inageya.co.jp/
業種 小売業
店舗数 130店舗(2024年4月時点)
本社所在地 〒190-8517 東京都立川市栄町6-1-1

サービス紹介 Geo-Research

Geo-Researchのアクティブモニターは、スマートフォンの高精度な位置情報を常時アップロードしています。
「あの日、あの場所に居た人」「この場所に来たことがある人」など、モニターの位置情報に基いてユーザーの意識調査をスピーディーに実現します。従来のアンケート調査における課題に対応でき、より効果的なマーケティングが可能となります。

アンケート調査における課題のイメージ図。来店者や来場者からできるだけ多くのフィードバックを集めたい。スクリーニングで来店者を特定するのは時間もコストもかかる。現地でのアンケート調査には人手や時間がかかる。自社の会員のお客さまからしかアンケートが集められない

調査媒体について(トリマ)
“移動するだけでポイントが貯まる“アプリとして国内トップクラス(※)のアクティブユーザー数を誇るポイントアプリです。主婦やサラリーマンを中心に毎日多くのお客さまが利用しています。

トリマイメージ図。1900マンダウンロード。月間利用者数約400万。1人1日当たり約7回起動。

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(※)

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