- 導入目的
-
- グループ全体のGHG排出量削減目標の達成に向けて、Scope3を含めた排出量の可視化体制を構築し、環境情報の適切な開示を実現するため
- 導入前の課題
-
- ・Scope3はデータ量と種類が多く、算定にかかる工数が膨大
- ・担当者の負荷が高く、排出量削減に向けた対応が後回しになる
- ・既存ツールの機能限界により、可視化の精度と効率に課題
- 導入理由
-
- ・総排出量配分方式により、算定工数を大幅に削減できると判断
- ・CDP対応を見据えた、信頼性の高いデータの活用が可能
- ・コスト面でも従来ツールより優れていたため、C-Turtleへの切り替えを決定
導入のきっかけ
~環境にやさしいものづくり」を推進する中で、グループ全体の可視化が急務に~
エノモトグループでは、「環境にやさしいものづくりの追求をとおして、自然の営みを大切にした人間社会の実現を目指します。」という環境理念のもと、Scope1・2のGHG排出量を2030年度までに2021年度比で37.8%削減するという中期目標を設定し、最終的には2050年までのカーボンニュートラル実現を目指しています。この取り組みの推進・検証と、環境情報の開示を進めるには、Scope1・2だけでなく、Scope3を含めたグループ全体での排出量の可視化が不可欠であると判断しました。
導入理由
~信頼性と運用効率を兼ね備えた「C-Turtle」に切り替えを決断~
Scope1・2については可視化体制が整っていたものの、Scope3ではデータの種類や数が多く、効率的な算定が課題となっていました。以前は他社製のツールを使用していましたが、活動量や原単位のデータ収集、入力作業に多くの工数がかかっており、担当者の負担が大きい状態でした。
「総排出量配分方式」により、サプライヤの削減努力を可視化に反映できる点や、CDP対応で求められる信頼性を担保できる点を高く評価しました。また、運用コストの面でも優位性があり、C-Turtleの導入を決定しました。
今後のビジョン
~精度向上とエンゲージメント強化に向けて、C-Turtleを継続活用~
C-Turtleの導入により、過去の算定値と差が出る場面も見受けられますが、将来的な拡張性や精度の向上が期待できると考えています。そのため、C-Turtleを活用しながらScope3の評価や重点項目の特定を進め、排出量削減に向けた取り組みをさらに強化していきます。
また、将来的にはサプライチェーンとのエンゲージメントツールとしての展開も視野に入れています。エノモトグループは今後も、再生可能エネルギーや省エネルギーの導入拡大に資する製品の開発・生産を進めるとともに、C-Turtleを活用したGHG排出量削減の実現を目指し、持続可能な社会の構築に貢献していきます。
(※)「C-Turtle®」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
企業紹介
株式会社エノモト
エノモトグループは、「金型の技術で未来を創る」をスローガンに掲げ、コア技術である金型技術を活かし、半導体用リードフレームやコネクタ用部品などの電子部品を製造しています。これらの製品は、モバイル端末、自動車、LED照明、産業機器など、さまざまな分野で使用されています。また、水素燃料電池の基幹部品の開発などを通じて、脱炭素社会の実現に貢献する取り組みも行っています。
https://www.nttdata.com/jp/ja/lineup/c-turtle/
問い合わせ先:
コンサルティング事業本部 サステナビリティサービス&ストラテジー推進室
mis-mfg3-green@kits.nttdata.co.jp