西日本シティ銀行向け新営業支援システムの提供開始
~Salesforceを活用し、顧客理解を起点とした新しい銀行営業モデルへの転換を実現~
トピックス
2026年2月9日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、株式会社西日本シティ銀行(以下、西日本シティ銀行)の新営業支援システム「CRM Micata(読み:ミカタ)」(以下、本システム)を、株式会社セールスフォース・ジャパン(以下、セールスフォース・ジャパン)が提供する「Agentforce Financial Services(旧:Financial Services Cloud)」を活用して構築し、2026年1月より運用を開始しました。
NTTデータは、西日本シティ銀行が抱える顧客情報の分散や営業活動の属人化といった経営課題を共有し、顧客理解を起点とした営業モデルへの転換に向けて、将来の業務像やデータ活用の在り方をともに検討してきました。
今回運用開始した本システムは、対面・非対面チャネルで取得した顧客情報を一元化し、行員が顧客の状況を正確かつ迅速に把握することで、営業活動の効率化と顧客対応力を強化するものです。また、営業プロセス自体のデータ化も進めることで、マネジメント上の気づきを生み出し、再現性のある組織運営を後押しします。これにより、多様化・高度化する顧客の課題・ニーズに応じた提案を強化し、プロダクト起点の営業から課題解決型営業への転換を実現します。
NTTデータは、今後もデータ統合やクラウドサービスの導入、各種サブシステム間の連携強化を通じて、行員の顧客理解の深化と提案力向上を支援し、西日本シティ銀行が掲げる「お客さま起点の“One to Oneソリューション”の提供」の実現に貢献します。
背景
金融業界では、複数のシステムや紙媒体に顧客情報が分散しており、全体像を把握することが難しいという課題があります。AI技術の進展によりデータ利活用の重要性が増す中、営業現場での迅速かつ高品質な提案を実現するには、顧客情報の一元化と活用基盤の強化が不可欠です。
西日本シティ銀行は、将来的なデータ利活用を見据えた業務・IT基盤の整備を推進しており、NTTデータは同行向けにデータ利活用基盤の構築やクラウド活用を支援してきました。NTTデータは、こうした取り組みの延長線上として、西日本シティ銀行向けに対面・非対面から得られる顧客情報を一元化し、顧客の状況に合わせた最適な提案や情報提供を可能とする本システムを構築しました。
なお、NTTデータは、金融機関の経営変革と地域社会の持続可能な発展を支援する新たな取り組み「ARISING™」注1を推進しています。本案件はその取り組みの一環として位置づけられるユースケースです。
概要
本システムは、セールスフォース・ジャパンが提供する金融機関向けプラットフォーム「Agentforce Financial Services(旧:Financial Services Cloud)」を基盤とし、対面・非対面チャネルで得られる顧客情報を一元化します。これにより、行員が顧客の状況を迅速に把握でき、最適な提案につながる環境を整えます。また、営業プロセス自体のデータ化も進めることで、マネジメント上の気づきを生み出し、再現性のある組織運営を後押しします。
NTTデータは、これまで西日本シティ銀行に対して営業店業務のデジタル化注2やデータ利活用基盤注3の整備を支援してきました。これらの取り組みで培った知見や設計ノウハウを生かし、本システムを構築しています。また、金融機関向けをはじめとする豊富なSalesforce導入実績により培われたNTTデータのケイパビリティに加え、銀行業務への深い知見や、NTTデータのアセットであるデータ利活用基盤「Service Innovation Core®」と各種アプリケーションを連携させるための設計ノウハウを活用しました。さらに、銀行取引先の個人情報を取り扱う本システムの特性から、セキュリティの確保を重視した設計となっています。これらを組み合わせることで、セキュアに顧客情報の統合と利活用を実現し、営業活動全体の高度化を支える仕組みを実現しています。
本システムの導入により、西日本シティ銀行は、行員が顧客起点での提案活動により注力することが可能となり、営業活動の質と効率の向上が期待されます。
図:西日本シティ銀行の新営業支援システム「CRM Micata」に統合される情報と導入後の効果
西日本シティ銀行への提供価値
(1)顧客理解に基づく営業活動の高度化を支援
対面・非対面から得られた顧客情報の一元化により、行員が顧客の状況を把握しやすくなり、最適なソリューションの提供に貢献します。
(2)相談業務の質とスピード向上への寄与
顧客情報を迅速に参照できることで、対面相談の質を高め、課題解決に向けた対話を促進します。
(3)組織横断での顧客支援体制の強化をサポート
本部と営業店の情報共有を促進し、組織全体で一貫した顧客対応を行える体制づくりに寄与します。
今後について
NTTデータは今後、本システム構築で得た知見を生かし、2026年から地方銀行を中心とした金融機関向けにクラウド型営業支援システムの展開を進めます。また、同年にはAIを活用した営業支援機能の高度化や行内外データを統合した分析基盤の強化を図り、営業現場を総合的に支援する機能を拡充します。
これらの取り組みを通じて、金融機関が顧客理解を深めた営業活動を実現するための基盤づくりを後押しし、金融サービスにおける新たな価値提供の創出につながる環境整備を推進します。さらに、金融機関との共創を通じて地域金融の高度化に取り組み、地域社会におけるより良い金融サービスの実現に貢献していきます。
NTTデータグループが描くAI活用の未来
NTTデータグループは、積極的なAI活用の推進とガバナンスの両輪でお客さまのビジネス、当社のビジネスの変革を推進します。お客さまのビジネスでは、AIエージェントが指示に応じ自律的に対象業務のタスクを抽出・整理・実行する「Smart AI Agent®」の実現をめざします。当社のビジネスでは、ソフトウェア開発の大幅な生産性向上や実践的AI人財の育成を加速します。これらを通じて、AIネイティブな業務プロセス改革に取り組み、人手不足等の社会課題解決に貢献するとともに、人が付加価値の高い業務領域に注力できる世界を実現していきます。
注釈
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注1
地域金融を軸に地域社会の発展を支援する「ARISING™」を始動 ~提言から実装、成果まで、共に描く地域の未来~
(https://www.nttdata.com/global/ja/news/topics/2025/111300/) -
注2
西日本シティ銀行が共同利用型次世代営業店システム「営業店スマート化™」ソリューションを全店導入
(https://www.nttdata.com/global/ja/news/topics/2024/091300/) -
注3
データドリブン経営への変革を実現するデータ利活用基盤「Service Innovation Core®」を提供 ~京都銀行・西日本シティ銀行で採用が決定~
(https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2023/122600/)
- 「Agentforce Financial Services(旧Financial Services Cloud)」は、Salesforce, Inc.が提供する、金融サービス業界向けCRMプラットフォームです。
- 「Service Innovation Core」は日本国内における株式会社NTTデータの商標です。
- 「Smart AI Agent」は、株式会社NTTデータグループの英国および日本国内における登録商標、米国、欧州連合における商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
デジタルバンキング事業部
コンサル&セールス担当
田之島、梛野
E-mail:info_crm_kinyu@hml.nttdata.co.jp