JAバンクシステムへの生成AI活用プロジェクトを本格始動
~システム開発の生産性向上や運営効率化をめざす~
トピックス
2025年7月25日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、JAバンクシステムの運営効率化と利用者への提供価値向上を目的として、農林中央金庫、農中情報システム株式会社(以下、農中情報システム)と生成AIの活用に関する方針に合意し、共同プロジェクトを本格的に開始しました。
本プロジェクトでは、システム開発業務における生成AIの導入により、生産性・効率性の向上をめざしており、現在は活用範囲の絞りこみを終えて効果測定のための実証実験(PoC)を実施しています。2025年度下期からは周辺系システムの開発工程において順次、生成AI活用の開始を目指します。
背景
JAバンクシステムは、全国約500のJAが共同で利用し、延べ1,000万人以上の利用者を支える、国内最大級の金融ネットワークです。高い信頼性と安定性が求められるなか、NTTデータでは長年にわたり、同システムの基幹系およびその周辺系のシステム開発と運用を担ってきました。
昨今、IT業界全体では、急速な技術進展とIT人材の不足から、限られた資源の中での効率的な開発と技術活用が求められており、生成AIをはじめとする先進技術の活用が重要なテーマとなっています。
概要
NTTデータは、農林中央金庫および農中情報システムとの長期にわたる協力関係の中で培った実績と専門性を生かし、変化する技術環境や多様化するビジネスニーズに応える信頼性の高いシステム運用を実現してきました。生成AIの可能性についても、NTTデータのAI分野における技術力と活用知見のもと3社で協議を進めた結果、活用方針の合意に至り、共同プロジェクトが始動しました。
現在、効果測定のためのPoC(以下の(2))が進行中であり、測定結果と検証を踏まえ、周辺系システムの開発工程から順次、本格活用を2025年下期より開始していくことを目指します。
JAバンクシステムへの生成AI活用プロジェクトの概要
- (1) システム開発における生成AIの活用領域と方法の検証
- (2) 上記(1)の検証を踏まえた効果測定の実証実験(PoC)
- (3) 上記(2)の結果を踏まえて周辺系システムの開発工程から順次、生成AI本格活用(2025年下期を予定)
今後について
NTTデータは、生成AI活用による生産性向上の取り組みを開発領域以外の分野にも広げていくことで、JAバンクシステム全体の効率的な運営を実現し、JAバンクならびにその利用者に対しての価値提供を目指します。
NTTデータグループが描く生成AI活用の未来
NTTデータグループは、積極的なAI活用の推進とガバナンスの両輪でお客さまのビジネス、当社のビジネスの変革を推進します。お客さまのビジネスでは、AIエージェントが指示に応じ自律的に対象業務のタスクを抽出・整理・実行する「Smart AI Agent™」注の実現をめざします。当社のビジネスでは、ソフトウェア開発の大幅な生産性向上や実践的生成AI人財の育成を加速します。これにより、人手不足等の社会課題解決に貢献するとともに、人が付加価値の高い業務領域に注力できる世界を実現していきます。
注釈
- 注 これまで「SmartAgent™」と表記していた生成AI活用のコンセプト名称は、2025年6月26日以降グローバルで「Smart AI Agent™」に名称を統一しました。
- Smart AI Agent™は、株式会社NTTデータグループの米国、欧州連合、英国、及び日本国内における商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
第二金融事業本部
JAバンク事業部
JAシステム営業担当
野中、南、佐藤
TEL:03-6228-2578