「Google Distributed Cloud エアギャップ」リセールパートナー契約締結により、ソブリンクラウド関連サービスを強化

トピックス

2025年7月10日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、グーグル・クラウド・ジャパン合同会社(以下、Google Cloud)と「Google Distributed Cloud エアギャップ(以下、GDC エアギャップ)」に関するリセールパートナー契約を締結し、2025年7月10日から初期リセラーパートナーの一社として「GDC エアギャップ」の提供を開始します。これにより、厳格なセキュリティ要件とデータ主権が求められ、インターネットから完全な分離が必要とされる環境において、Google Cloudの高度なクラウド機能や生成AIなど高度なテクノロジーを安全に活用可能となります。
NTTデータではこれまでもさまざまなソリューションを活用し、クラウドの柔軟性・俊敏性とオンプレミスの高度なセキュリティを両立するソブリンクラウドの提供を行ってきましたが、「GDC エアギャップ」を新たに取り扱うことで、ソブリンクラウド関連サービスを強化します。
今後は、お客さまのデータセンター環境に加え、自社が保有する高信頼性・高セキュリティなデータセンターにおいて「GDC エアギャップ」を利用可能な共用または専有環境を構築・提供し、設計から運用までをワンストップで支援していきます。

背景

近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展に伴い、多くの企業・組織がクラウドの柔軟性・俊敏性を享受する一方で、セキュリティ、データ主権、レイテンシー要件などの観点から、従来のオンプレミス型インフラの価値が再評価されています。特に、公共、金融、ヘルスケア、製造業などの業界では、インターネットから完全に分離された環境(エアギャップ環境)において、機密性の高いデータ処理やAI分析を安全に実行するニーズが急増しています。また、海外依存度の高いクラウド基盤に対するリスク意識の高まりや、国際的なデータガバナンス規制の強化により、データを物理的に国内で保管・処理する「デジタル主権」の重要性も増しています。さらに、生成AIなど先進技術を業務に取り入れたいと考える企業が増える一方で、クラウド接続環境ではこれらを十分に活用できない業界も存在します。
このような背景のもと登場したのが、「ソブリンクラウド」という新たなインフラ概念です。ソブリンクラウドは、データ主権を確保しながらも、クラウドの利便性や拡張性、AI・データ分析機能を活用できる新たな選択肢であり、高いセキュリティ性と低レイテンシーの両立を可能にします。
「GDC エアギャップ」は、これらのソブリンニーズに応えるソリューションであり、Google Cloudの高度なテクノロジーをエアギャップ環境で利用し、デジタル化の実現を促進することができます。
NTTデータはこれまでもさまざまなソリューションを活用しソブリンクラウドの提供を行ってきましたが、「GDC エアギャップ」を新たに提供することで、これまで以上にお客さまのニーズに対応できるようソブリンクラウド関連サービスを強化します。

概要(特長)

NTTデータはGoogle Cloudと「GDC エアギャップ」のリセールパートナー契約を締結し、2025年7月10日から初期リセラーパートナーの一社として提供を開始します。「GDC エアギャップ」は、厳格なセキュリティ要件とデータ主権が求められ、さらに、インターネットから完全な分離を必要とするエアギャップ環境において、Google Cloudの高度なクラウド機能を安全に活用できるソリューションです。NTTデータの信頼性の高い自社データセンターおよび運用サービスと組み合わせることで、高セキュリティなソブリンクラウドの構築・運用支援を提供します。

Google Distributed Cloud エアギャップについて

「GDC エアギャップ」は、公共、金融、ヘルスケア、製造業など、厳格なセキュリティ要件とデータ主権が求められる領域に最適なGoogle Cloudのソリューションです。詳細については以下のサイトを参照ください。
https://cloud.google.com/distributed-cloud-air-gapped

今後について

今後、NTTデータは、お客さまのデータセンター環境に加え、自社が保有する高信頼性・高セキュリティなデータセンターにおいて「GDC エアギャップ」を利用可能な共用または専有環境を構築・提供し、設計から運用までをワンストップで支援していきます。また、プライベート環境における生成AIやNTTデータグループの生成AI活用コンセプト「Smart AI Agent™」を実現するための基盤として「GDC エアギャップ」を活用するソリューション展開も視野に入れ、今後さらなる技術開発・提案を進めていきます。

注釈

  • これまで「SmartAgent™」と表記していた生成AI活用のコンセプト名称は、2025年6月26日以降グローバルで「Smart AI Agent™」に名称を統一しました。
  • Smart AI Agentは、株式会社NTTデータグループの米国、欧州連合、英国、および日本国内における商標です。
  • Google Cloud、Google Distributed Cloud、Google Distributed Cloud エアギャップはGoogle LLCの商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
テクノロジーコンサルティング事業本部
インダストリセールス事業部
坂本、新井
E-mail:pcs-sales@kits.nttdata.co.jp